アナログワールドに飛ばされてから、2週間が経った。相変わらず砂漠のように荒れ果てた光景に飽き飽きしていた頃でしょう。デヴァステイトのリーダー以外なんの指令もないまま君達は動き出した。麻山 祢のように荷物がないから給仕室にて包丁を確保しようとするもの、戯遊 虚のようにとりあえず塔を探ろうとするものと別れていた。
その中で地下へと向かった夊は、扉を開けるとそこにあったのはデジタルワールドでは【ヒーロー】と呼ばれるもの達のホルマリン漬けが存在していた。それは、複数同じ存在が作られており機械も起動していたことから現在でも使用をされているのだろう。多くの人間を犠牲にしながらも完成した作品達を守るためだろうか。そして書類の中にはインプットセルの元となった存在の記載もされていた。【インプットセル被験体ミスト・クリスティーヌ。新人類レイ・クリスティーヌと旧人類マリア・クリスティーヌの間にて誕生。新人類としては珍しく人型を保っていながら、人ならざる力を持ち合わせている存在。両親から引き離すことに成功。彼の体が10歳になるまで終焉の塔にて育成をしたのちに、人類の為尊い犠牲となって貰った】。そして水槽の間に挟まっている書類には【インプットセルを旧人類に打った場合、人型のまま新人類へと進化する事が証明された。これを利用し、新人類を秘密裏に着実に増やしていこうと思う。私の実験が正しければ彼らは人類史で新たな《希望》を引き連れてくれることだろう】と書かれていた。この塔の名前は終焉の塔であること、インプットセルの元となった存在はフィーティサイドリーダー マリア・クリスティーヌの子どもだということ、そして、インプットセルを注入されると新人類へと進化を遂げてしまうことが判明されたのである。
一方2階へと訪れた戯遊 虚・麻山 祢・御社 冴彩は線を結ぶと六角形になる不思議な点に疑問を抱いていた。戯遊 虚はそれに惹かれてたどり着いた先にあったのはガラス箱に閉じ込められた真っ赤な箱であり、中身を開けると生臭い臭いが漂い始めた。それに臆することなく触った彼は突如脳内に響き渡る声と共に現れた少年を目の当たりにする。更に気になった彼はますます箱を開けていったことにより、少年の存在は全ヴィランが見えるようになった。が、それ以上面白くないと判断した戯遊 虚は放置し次の階へと向かう。
麻山 祢と御社 冴彩は展示されている動物や植物の記録が5年前から止まっていることを発見。御社 冴彩も赤い箱を触るもシンクロ率の低さで少年と会えなかった。それにより、次の階へと足を踏み入れる。
白珠 麻・罰印は任務を遂行することを優先にしつつも、3階エリアへと足を踏み入れる。そこは実験室となっており、インプットセルの残骸などが置かれていた。デジタルワールドから一向に見ないモスカを不審に思った罰印は連絡を再度取り合わせる。すると、水の音と共にどこかへ運ばれるモスカが電話から流れてくるのだ。そして白珠 麻のいつから終焉の塔にいるのだという問いに、少年がいうには11年前からと答える。これはインプットセルが公表されてからの年月に当てはまる。吐き気に襲われながらも、書類を発見した罰印はこの情報を得た。
【人類は進化を遂げた。ある赤子は人とは思えない姿で産まれた。それが《新人類》の誕生である。新人類である子は科学では説明できない力を持ち合わせていた。人らしからぬ姿と不可解な力を持ち合わせていたこともあり、人類は新人類を受け入れることなど出来なかった。次々と新人類が産まれようとも、数ではまだ旧人類が勝っていた。旧人類の有権者は八神 忠和という研究者に助けを求めた。彼は架空空間に意識を飛ばし生活をしていると思い込ませることで無意味な資源の浪費、つまり戦争を避けようと提案をした。その空間は遥か昔の人類が全盛期だった頃に設定をし、いかにも未だ人類は発展し続けると錯覚をさせることであった。しかし、材料として777人の旧人間の脳みそを要求した。有権者達は7日間の会議の末に777人の国民を八神 忠和に差し出すことにした。そうして出来たのが《マザーセル》である。マザーセルは半永久的に新人類を閉じ込められる。そしてマザーセルに接続可能とする《インプットセル》の材料だが新人類と旧人類のハーフ一人の体を砕き、液状にまで潰したものを終焉の塔にて6つ設置をし、細胞核を操作して対象者の体内に埋め込ませることにて接続を試みた。角して我らは無事新人類を閉じ込めることに成功したのであった】
その後、2階へと降りた罰印は【自分からモスカ又の名をミスト・クリスティーヌだった体】を飲み干すことによりモスカの蘇生に成功するものの、能力により彼の意識は眠りについたことで罰印の人生は終わり(ロスト)を告げた。
4階へと着いた戯遊 虚はローゼ=セバスチャンが潰された状態で死亡しているのを発見。彼女の使用していた手袋を探しても見つからず、また棚が動かされていたことから他殺である説が濃厚と睨んだ彼は急がされるように5階へと走っていった。
5階では麻山 祢が【777】と入力したことにより、御社 冴彩と共に入ることに成功。遅れてやってきた戯遊 虚と目にしたのは全長10mはあるであろう巨大な脳みそを封印する水槽とそれを管理している機械達。そして、その前で銃による何かで腹部に大きな損傷を負った死にかけのマリア・クリスティーヌであった。御社 冴彩と戯遊 虚は彼女の遺言から【グレア】が黒幕であると聞くことに成功をしたが、麻山 祢が脳に触ろうとしたことにより時間戻しが3人に対して発動され今まで得た情報を全て失ってしまった。
マリア・クリスティーヌの死亡(ロスト)が確定したことによりフィーティサイドは壊滅。このことから一週間以内にフィーティサイドに所属していたキャラクターはゲイル・ウィール又はデヴァステイトに所属しなければロストとなる。
再びふりだしに戻ったもの、新たな目標を立てたもの、命を尽きたもの。多くの変動が見えたが、ゲイル・ウィールの《人類の存続(生き残ったキャラのみ生存)》を選ぶか、デヴァステイトの《人類滅亡(全キャラロスト)》を選ぶかは君達は次第だ。